総会挨拶より
特定非営利活動法人日本ELFシステム協会の第1回通常総会に当り、ご挨拶を申し上げます。
世界のサッカーファンのみならず一般の市民まで熱狂の渦の中に巻き込んだワールドカップ南アフリカ大会が7月12日未明の決勝戦でスペインが初優勝を遂げて終わりましたが、期せずして同じ日に我が国の参議院議員選挙の結果が出ました。菅内閣発足後の初めての選挙でしたが与党の過半数獲得というわけにはいかなかったのであります。強い経済、強い財政、強い社会保障を標榜してスタートを切ったばかりの菅内閣の前途にとって厳しい船出になった次第です。
さて、昨今の花き業界の状況でありますが、依然として低迷状態が続いております。去る7月8日の日経新聞の朝刊には「不況長引く花き業界」とタイトルをつけて「法人需要減・家で飾らず、産地・小売店消費喚起に躍起」と副題を添えて厳しい模様を赤裸々に伝えておりました。例年この会の挨拶の中で引用させて頂いております総務省発表の「花き消費に関する資料」のうち「切花一世帯当りの消費支出額の推移」の項で数値を見ましても、切花に関しましては下押し傾向のままであります。平成10年5月が1,108円、12年後の平成22年5月863円、実に77.8%、22%強も下げております。同時発表の「月別家計消費支出の推移」の項で、同じ平成10年5月と平成22年5月の数値を比較しますと、平成10年が312,411円、平成22年が280,714円、率では89.9%となっておりますが、切花支出への金額減の割合が77.8%と大きく減っております。
日経新聞朝刊は「2008年以降のリーマンショックによる景気の悪化から法人需要とか、若い世代中心に花を飾る習慣が薄れているとか、又、農水省によると半年間花を買わない家庭は全体の2割、1回しか買わなかった家庭も2割近かったとか、様々な情報と併せて伝えておりました。
世の中大きく様替わりを続けております。電車に乗れば携帯でメールを交信する人の多いこと、さらに今後多機能の携帯端末が益々市場に出回るであろうと言われております。家計支出の中で家族挙げて利用の度合いを深めて参りますとき、花を求める経済的枠組みに少なからず影響を与えること必定でありましょう。勿論、過去の例に照らしてみてもこの傾向に歯止めを打つことは不可能であります。周辺、世の中の様替わりする姿を見るのに不足しません。少子高齢化が加速を続ける中、都市部への人口が集中する一方、山間僻地が空疎化を拡大しております。大型商業施設の進出に伴い、在来の商店街が衰弱するという現象が各地に見られます。教育問題を含めて生活水準は向上し、余暇への取り組み方は一段と緻密化をしております。総べて「金」に絡む社会現象であります。世の中斯様に極めて流動的に変化を続けているのであります。
花き業界としては確たる視点をもって消費者の満足を得られる花を心を込めて提供しなければなりません。JELFA(NPO法人日本ELFシステム協会)の果たすべき役割は極めて大きいものがあると思う次第であります。甚だ簡略ではございますが、総会に当ってのご挨拶とさせていただきます。
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